製造業向け各種3次元測定サービス
3次元測定は対象物のサイズ、要求精度、測定データの使用用途の違いで使用する機材や測定方法、使用するソフトまで異なります。
通常測定器を導入する際は1~2種類のソフトと一緒に導入しますが、当社では使用用途に合わせた複数の最適なソフトを保有しており、お客様のニーズに最適なアウトプットが可能です。
また、3次元測定器業界の出身者が在籍しており、メーカーの枠組みに捕らわれず最適な機器選定できることが当社の強みです。
3次元測定の種類とラインナップ
3次元測定は接触型と非接触型に分類されます。
- 長距離型スキャナ
- 非接触スキャナ
- 接触式測定機
①長距離型レーザースキャナー(工場躯体・ライン改修など)
3Dレーザースキャナーはレーザーが対象物にあたって返ってくる時間や位相差を利用して距離を測定します。精度が高く光源を必要としないため測定環境条件が広がります(夜間・暗闇等)。
空間スキャナーが使用される分野は多岐にわたります。
土木構造物である橋や道路、地形、建築物ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)として知られるビルの外部、内部の測定。そして文化財的建造物や遺跡のアーカイブや測量。
製造業ではタービンや造船などの大型品、そして工場そのものや機械室のレイアウト検討に3Dデータを活用する目的で使用されています。
長距離型スキャナの用途ご紹介(一部)
工場内寸法測定
トンネルの壁面測定(変形・メンテナンス)
盛土・切土のボリューム計算
映像・ゲーム・VR
②短距離型測定器(製品検査・リバースエンジニアリング・形状取得)
対象サイズ:10mm~3000mm
精度:20μm~100μm
用途:金型、射出成型部品、プレス板金部品、複雑局面部品
工業製品向けスキャナーは設置型カメラタイプ、アームタイプ、ハンディタイプ等があり、それぞれ得意な対象サイズと色・測定精度が異なります。
主に金型や射出成型部品、プレス板金部品等、複雑な曲面の多いワークの図面比較検査用途で使用されます。
短距離型測定器の用途の一例
全体カラーマップ(面検査)
パイプの曲げ点検査
鋳造肉厚・すみR検査
③接触型測定器
アーム型ポータブル3次元測定器
レーザートラッカー
門型三次元測定機
接触型は対象物に測定用プローブで触れる事によって測定されます。
有利な点:
対象物の空間情報を直接測定できるので非常に高精度な測定が可能で、表面の色による精度影響が無いところです。
不利な点:
表面が柔らかい物の測定は出来ず、1点1点測定していくため、非接触タイプに比べて測定に時間がかかるところです。
接触測定要素のご紹介
接触型測定器の測定サイズによる分類
測定サイズは測定方式により2グループに分かれ、測定プローブが本体と物理的につながったものと、レーザーにより電子的につながったものとなり、後者はレーザーの届く範囲で大きな測定範囲を持ちます。
一般的に寸法の測定に使用され、2D検査図面との比較検証用途や、その他金型などの3D曲面の測定では多くの点数を測定する必要があり、測定時間が長大になることから非接触型の3Dスキャナーを使用することが増えてきましたが、絶対的な精度が必要な場面では代替えできる機器がありません。
物理方式(短距離)
FARO Arm
測定プローブが本体と物理的につながったもの
測定サイズ:10mm~3000mm
精度:5μm~100μm
用途:高精度部品、寸法検査、幾何公差、アライメント
レーザー式(長距離)
Laser Tracker
測定プローブがレーザーにより電子的につながったもの
測定サイズ:3M~80M
精度:50μm~500μm
用途:大型高精度部品、設備精度検証、アライメント、軌跡測定
様々な測定条件、環境、要求データにより最適な機器・ソフトウェアの選定が必要です。
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